フレンチといえば、チーズをイメージする方も多いのではないでしょうか?チーズはフランスでも身近な食材です。日本においては、前菜の時やメインの口直し感覚で食べるものといった印象もありますが、フレンチにおいてチーズはどのタイミングで味わえばよいのでしょうか。
熊本のフレンチレストラン「エスポワール」が、お店でチーズを食べるタイミングや提供の仕方、フランスで人気のチーズについてお伝えいたします。
格式の高いフレンチレストランでは、フルコース料理の最中にチーズを提供します。メイン料理を味わった後、デザートの前に提供されることが多いです。しかし最近では格式の高いお店でない限り、チーズを提供するタイミングに厳密な決まりはありません。カジュアルなレストランでは、お好みのタイミングで召し上がれますが、より美味しく味わうなら、メイン料理の後にお酒と一緒に楽しむのもよいでしょう。
フランスのコース料理では、ワインなどの様々なお酒を楽しみながら食事します。メイン料理の後にワインが残っている場合は、チーズを合わせることでワインをより美味しく味わうことができます。フレンチでランチやディナーを楽しむ際は、ぜひとも好みのお酒と一緒にチーズを味わってみてはいかがでしょう。
メイン料理を召し上がった後、ワインが残っている方には「デザートの代わりにチーズをお持ちすることもできますが、いかがですか?」などと勧められることがあります。給仕人が好みのチーズを選ぶように案内するので、食べたいものを選んでお皿に置くように指示してください。どのようなチーズがよいのか選べない場合は、気軽に質問するとよいでしょう。給仕人は知識が豊富なため、的確なアドバイスが可能です。
お店によっては、あらかじめ提供するチーズが決まっているところもあります。その場合は選ぶ必要はないので、シェフが厳選した人気のチーズをお好きなお酒とお楽しみください。
フランスでは、様々なチーズが出回っています。その中で、代表的なチーズとしては以下のようなものが挙げられます。
日本でも人気の高い白カビチーズです。フランスのノルマンディー地方で作られており、正式名称はカマンベール・ド・ノルマンディーと呼びます。クリーミーさとちょうどよい塩気のおかげで食べやすいチーズです。
フランスのロックフォール・シュール・スールゾン村が原産の青カビチーズです。ピリッとしているのに、クリーミーさも併せ持った味が楽しめます。少々クセがあるので、通向けの味といえるでしょう。
フランスのコンテ地方で生み出されるチーズです。ハードタイプのチーズで、濃厚なコクがありつつ、しつこさのない味が特徴です。熟成が進むと、甘みが増します。
チーズ大国フランスでは、「1つの村に1つのチーズ」といわれるほど様々な種類のチーズが作られています。フランスで種類豊富なチーズが生まれたのは、フランス独自の気候と風土、そして歴史に関係しています。
フランスにおけるチーズの歴史は古く、古代ローマの時代にはすでにチーズが誕生していたといわれています。チーズ発祥の地については諸説ありますが、中近東で最初に作られたとされ、その後ヨーロッパへと渡り、イタリア、フランスへと伝わりました。そこからヨーロッパでチーズ文化が根付いたとされています。
西に大西洋、南に地中海が広がるフランスでは、土地によって特徴のある気候が様々な形や味わいのチーズを作り出しています。全体的に温暖な気候でチーズの生産に適しており、さらに地域ごとの多様な気候や風土の違いが、個性豊かなチーズを生み出すのです。
チーズはフランスで様々な料理に使われ、親しまれている存在です。フレンチでも、美味しいワインと共にチーズを味わってみてはいかがでしょうか。
フレンチレストランにお越しの際は、様々なチーズを味わってみるのも1つの楽しみ方です。ぜひとも好みの組み合わせを探してみてください。
熊本市中央区花畑町にあるエスポワールは、食材にこだわった本格フレンチを楽しめるレストランです。料理やワイン、おもてなしにこだわりながらも、お箸で気軽に食べられるフレンチを提供しています。料理をさらに美味しく感じさせるソムリエ厳選のワインもご用意しました。本格フレンチと美味しいお酒を夜ご飯やディナー、記念日でお楽しみください。